6th コンサートを聴いて  ( J.S.さんからの手紙)


楽楽・神戸のみなさま 賛助出演のみなさま

 

 

多くのみなさんは今頃、コンサートの疲れを癒す暇もなく、創部100周年記念演奏会の練習をスタートされたことと思います。お疲れがでませんようにご自愛ください。

 

さて本日、6th コンサートのCDをお聴きし、余韻の冷めないうちに感想を書かせていただきましたので、拙文をお読み頂ければ幸いです。

 

まずは第一部。まだ緊張感の取れないオープニングの「微風」でした。そして二曲目の「夜の祭」は鈴木さんの曲にしては平凡で期待外れでしたが、演奏はまずまず。三曲目の「茜」は掴みどころの見えない曲で盛り上がりを待っているうちに終わりました。

何といっても、最後の「舞踊風組曲第2番」はよかったです。出だしの早いパッセージは難曲ですが、中盤から後半そしてラストまで一気に聴かせてくれました。まずシンバルが大きく鳴り、追い打ちをかけるようにゴングが腹の底に響くようにゴ~ンと引き締める。それに負けじと、マンドリンオーケストラも快適に突き進んでゆく。最初のゴング一打で私は胸が一杯になり、不覚にも落涙してしまいました。計6打のゴングで完全にノックアウト。これぞ邦人マンドリンオリジナル!という現役顔負けの演奏だったといえます。

 

続いて第二部。プロマンドリニストのOさんはいつもどおり、難しい曲をその優しい性格のままの優しい確実な演奏で好感が持てました。

打って変わって『日本歌謡史』は、まるで絵巻物のごとく楽しませてくれました。編曲、選曲、弁士、歌、パーカッション、M.O・・・の総合力であっという間に時代をタイムスリップしていきました。特に昭和・団塊の世代は、東京オリンピックファンファーレ、世界の国からこんにちは、で始まり「高校三年生」「君といつまでも」と続き、中でも「ブルーシャトー」はドラムスがジャッキー吉川バリでとてもリズミックでした。マンドリンって、本当に歌謡曲によく合うものだとつくづく感じた次第です。

終わった途端にアンコ~ルのでかい声が2回。さすが楽楽らしい!「トリッチ・トラッチ・ポルカ」はゆっくりでしたが、観客の手拍子も手伝ってアンコールらしい雰囲気でした。

 

両指揮者、演奏者のみなさま、企画のみなさま、どうもお疲れ様でした。そして素晴らしい音楽をありがとうございました。両指揮者が楽楽のHPに感想を述べられているのを拝見しました。Fさんは、「Av.70の楽楽なので、少しやさしい曲を増やしては」と仰り、Sさんは、「難しい曲にも挑戦しないと楽楽の音楽レベルは上がらない」と仰り、どちらもそのとおりだと私も思います。6thコンサートの企画・構成・選曲がその事を現実の姿として物語っています。

それではみなさま、これからもテクニックではなく気持ちでレベルの高い音楽を目指し、お身体に気を付けられ頑張ってください。楽楽・神戸のますますのご活躍を祈念しております。

 

*2015 6.10.  休部中のJ.S.さんからの丁寧な感想が届きました。

更新日:2015/06/15