6th コンサートを振り返って


 

指揮者  K.S.さんの言葉

 

 

皆様、お疲れ様でした。 私にとっては、3度目の定期演奏会でしたが、今回の演奏会が一番充実したものであったように感じました。

ステージ構成も素晴らしく、我々も演奏を終えて満足し、お客様も十分に楽しんで頂けたことでしょう。 演奏会を素晴らしいものにしてくれた、企画委員の方々の労をねぎらいたいと思います。

第一部の演奏曲に対する反省は、CDを聞いてからにすることにして、曲の解釈や構成の批判は、私が甘んじて受けましょう。しかし評価はともかく、全員で精一杯演奏したのは確かであり、それぞれが、ある種の達成感を得たことだけでも、十分ではないでしょうか。

 

第一部の曲で簡単な曲は一曲もありませんでした。 全て演奏の難しい曲ばかりで、「楽楽・神戸」にとっては無謀とも思える程の挑戦でした。

・「微風(初練習10月4日)」は簡単なようで、美しくメロディーを歌うことが非常に難しい曲です。 マンドリン系は滑らかな均一した細かいトレモロで演奏出来たでしょうか?

・「夜の祭(初練習9月20日)」。 Fluteも良かったし、太鼓も入り、賑やかな祭りの情景が目に浮かびました。 多分、評判の良い演奏だったと思います。 すこしテンポを遅くしたのも効果的であったようです。

・「茜(全員での初練習9月6日)」、ベースのパートソロ、良く頑張ってくれましたね。 演奏は大きな感動を与えるようなものでは無かったかもしれませんが、無難にまとまったと思います。 最後もきれいに気持ちよく終わりました。

・「舞踊風組曲第二番(初練習2014年4月19日)」。 この曲は最後まで難しい曲でした。 特に最初のAllegrettoの部分と、変拍子のAllegroの部分のスピードが、最後まで定まらず、冷や汗ものでした。 スピードが速すぎれば空中分解が待っており、遅ければ単調で楽しさの無い演奏に陥ります。 最終的に速度が決まったのは、本番前でしたね。 指揮の振りをやや大きくして少しスピードを遅くすることにしました。 皆様もハラハラされた事と思います。 しかし、本番の速度への皆様の集中力と対応力には驚きました。 やはり、毎年の事ですが、本番に強い「楽楽・神戸」の底力が発揮されました。 タンバリンや太鼓は安心していましたが、シンバル・ゴング・ウインドベルは、直前にお願いしたために少し不安がありました。しかし完璧でした。 ゴングは6打のみでしたが、十分に曲を盛り上げてくれ、レンタル料は安いものと思いました。 1年間以上の練習と3度の合宿でこの曲を取り上げてきましたが、やれば出来るものですね。 本当に皆様良く頑張ってくれました。 我々の演奏は現役の演奏とは異なりますが、決して劣るものでは無いと確信しています。 Allegroも作戦通りに、やや遅い目に始動し、マンドラが入って来る頃から、自然にテンポアップされ(多分 ♩=150 を超えていたのではないでしょうか?)、理想的なスピードに達したと思います。

 

人は容易で楽な曲を好んで演奏する傾向があります。 皆さんの演奏技術はまだまだ向上できます。 基本に忠実に、毎日コツコツと練習することで、もっと丁寧な演奏が出来ると思います。 決して楽な曲ばかりを弾いていてはダメですよ。 私もこれからは、マンドリンの演奏技術向上のために、練習に励みたいと思います。 7thに向かって。

 

 

 

 

 

 

 

更新日:2015/05/15