2023年9月2日 練習風景


 

マンドリン・パート M.Nさんのレポート

 

         残暑厳しい中楽器を抱えて御影公会堂に集まった。 

       前回はお盆休みだったので心なしか久しぶりの例会である。

 

                御影公会堂前の白鶴

 指揮者さん曰く

   「演奏会に向けて新出発、今月は難しい個所を克服する月間と位置付けます」

 

 ・前半開始

「命のうた」「瑠璃色の地球」

  何度きいても美しい楽曲だ。弾いていてうっとりする。

 

最大の難関は「ファンタジア九州」

  Allegro con anima (106小節~)まずセロが刻んだ後ドラがテーマの旋律に

  突入する。「曲がうまく流れるも流れないもドラにかかっている。ドラがうまく

  できれば成功する」となんともプレッシャーのかかった励ましある一言。・・・

  で、ドラはすこぶる快調だった。シンコペーションもなんのその、指揮者さんも

  胸をなでおろされたのでは。そして次々にセカンド、ファーストとテーマが受け

  継がれて盛り上がってゆく。その間ギターはずうっと頑張り続ける。

             指揮者は一寸感激したとか(編集者より)

 

  これこそ合奏の醍醐味だ。藤掛さんは良い曲をつくってくれたと改めて感じた。

  演奏会まで繰り返しくりかえし練習して余裕で臨みたい。

 

前半最後は、久しぶりに「パリは燃えているか」

  戦争が今なお続いていることに思いを馳せた。

 

               ~短い休憩時間~

 

        実行委員会より演奏会予算案が提案され承認された。

       男性のゴールドネクタイを確認するようお願いがあった。

 

・後半は「昭和のスーパーエクスプレス」「神様のカルテ」「栄冠は君に輝く」

  「レナータ」と続く。

  最後に「山の印象」順調な進み具合である。

 

           ~ここからは私ごとで恐縮しながら~

 

その1.休憩時間にOさんと宝塚談議に興じた。楽楽の中でヅカファンは4名。

  中でも毎月観劇しニックネームがわかるぐらい熱が入っているのはOさんと私。

  演出の裏話も楽しく趣味を共有できる喜びを感じた。。

その2,フルートのMさんと十何年ぶりに再会した。私がかつて所属していた楽団で

  活躍されているご縁で賛助出演していただくことになった。

  それで、びっくりしたのだがなんと全曲フルートの出番があるではないの!

  (これってしんどいことですよね)合奏中耳を澄ませていると「麗しい」とでも

  形容したいほど美しい柔らかな音色が聞こえてきた。

               どうぞよろしくね。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                楽楽の”おあしす”タイム

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

       18回生マンドリン・パートM.Fさんからの楽しい旅行記です

 

     2023年夏 ドイツ・オーストリア アルプス ハイキング紀行

 

     2023年6月26日から7月13日迄 ドイツ南部バイエルン地方と

   オーストリア インスブルックへ、夫婦二人で気ままな旅に出掛けました。

 

 6月26日早朝、関西空港を出発し、空路羽田―フランクフルト空港(泊)さらに

ウイーンからインスブルック空港へと乗り継ぎ。インスブルック鉄道駅から鉄路ミッテンバルトへ、さらにバスに乗り換えドイツのガルミッシュ・パルテンキルヘンへ。

      駅前ののホテルにようやくたどり着いたのは6月27日午後4時頃、

            かなりきつい往路の長旅だった。

 

     ーガルミッシュ・パルテンキルヘン編(6月27日~7月3日)ー

 

 ここは海抜700mほどの高原の街、1936年冬期オリンピックが開催された地としても名高い。オリンピック開催時にガルミッシュとパルテンキルヘンが合併して誕生した街。

 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ2962m登山の玄関口として訪れる観光客も多い。ツークシュピッツェ山は麓のライプゼーからロープウェイで2000mの高低差を一気に上り、山頂まで簡単に上れる山として知られている。山頂には展望台と巨大なレストランがあり圧巻の眺めだが、既に訪れたこともあり、またハイキングコースが乏しいので今回はパス。

 

1.リンダーホフ城(6月29日)

 

 この日は快晴、ホテル滞在者が取得出来るゲストカード(滞在中、市内と近郊の街へのバス乗車が無料になる便利なカード)を利用し、バスを二回乗り継ぎ一時間ほどで到着。バイエルン国王ルドウィッヒ二世が最初に築いた城であり、周囲を山に囲まれた風光明媚な地に建つ美しい城だ。

 若い王はフランスのヴェルサイユ宮殿に憧れ、内部の装飾は随所にロココ調のきらびやかさに溢れている。黄金色に輝く豪華絢爛そのものの内部空間は、彼の代表作とされるノイシュバンシュタイン城の内装より見応えがある(内部撮影は禁止)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 広大な庭園には、30分ごとに黄金の彫像から高さ30mに吹き上げる噴水が見事。

また、段差を利用した庭園内の色とりどりの花を観賞しながらゆっくり散歩するのも楽しい。

 

2.パートナハカーム(7月1日)

 

 街を流れるパートナハ川沿いに上流へと登ってゆくと、スキージャンプ場を過ぎたあたりからさらに上へとハイキングコースが続く。30分ほどで小さなトンネルがある入り口が見えてくる。その手前でチケットを買ってから、そのトンネルを抜けると、切り立った狭い崖の底を流れるパートナッハ川に沿って、岸壁を手掘りでくりぬいた遊歩道が現れる。峡谷は極めて狭くて昼なお暗く、その底を急流が轟音と立てて流れる様は圧巻の一言。頭上からの水濡れに注意しながら遊歩道の坂を30分ほどたどって行くと出口のトンネルに着く。そこを抜けると上流のハイキングコースに繋がる。

 

 

 パートナッハカーム入り口付近                轟音を立てて流れる急流と遊歩道

 

    さら急坂を一時間ほど登っていくと、明るく開けたチロル風の牧場へと続く。

 

 

 牧場からは5人乗り程度の小さな無人自動ロープウェイで一気に山を下る。ちょうど昼時だったので川沿いにあるオープンレストランKlamhausでランチ。アコーデオンの生演奏を聴きながら、ドイツ料理と白ワインでランチ休憩、おかげで疲れも一気に吹き飛んだ。

 

 

                                     パートナッハ川沿いのKlamhaus レストラン

 

3.夏の公園野外コンサート

 

 この時期、街の公園のステージで野外コンサートが頻繁に開催されている。演奏者は、アマチュア、セミプロなど様々。昼のコンサートも良いが、涼しい(寒い)夜風を感じながら音楽に浸るのも、とても楽しい経験だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  パルテンキルヘンの公園野外コンサート        ガルミッシュの公園野外コンサート

  ブラスバンド演奏、民族衣装もバッチリ         ピアノ、ヴァイオリン、トランペットトリオ

                 (6月28日夜)              腕前はプロ並み。(7月2日昼)

 

        ーミッテンバルト滞在編(7月3日~7日)ー

 

 ガルミッシュ・パルテンキルヘンからゲストカードを使用し、バスに揺られて30分。ここは海抜900mほどの高原にある小さな街、冬はスキー、夏は避暑地として賑わっている。またヴァイオリン製作が盛んな地としても名高い。ヴァイオリン博物館には世界各地のヴァイオリンの名器がズラリと揃っている。

 街の中心、大通りは美しいフレスコ画が描かれた街並みが続き、カラフルでとてもかわいい。朝晩は寒く、夏とは思えないほど冷涼な気候で快適な滞在ができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      ミッテンバルトの大通り           街の背後にそびえるカーベンデル山

 

 大通り沿いにはカフェやレストランが並び、

 町中でゆったり休暇を過ごすのも楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

典型的なドイツ料理、

手前はシュバイネブラーテン、

奥はウィンナーシュニッツエル

 

 

 

 

 

1.カーベンデル山ハイキング(7月4日)

 

 街の背後にそびえる切り立った崖は標高2244mの急峻な山。この山の山頂にある稜線は、ドイツとオーストリアの国境となっている。下の写真の向こう側はオーストリアになる。

 町外れの麓からロープウェイで一気に1950mの山上駅に到達する。山上駅付近の雪渓には残雪が多く残っており、その寒さに少し驚く。山上駅からさらに300m程高い山頂を目指して歩く、急坂が続くのでステッキを使ったほうが安全。見渡す限り一面のカラフルな高山植物のお花畑が続く楽園のようなハイキングロード。

 

                     

                山頂へと続くハイキングロード

 

 

 

 

 

 

                      色鮮やかな高山植物                                   カーベンデル山頂

 

 途中休憩をはさみながら、山頂に到着。山頂直下は1000m程のほぼ垂直の絶壁、覗き込めば足が竦むが、気分は爽快。山頂付近で一休みした後、50mほど下山し、お花畑に囲まれたベンチでランチ。サンドウィッチに赤ワイン一本、二人でアルプスの壮大な山岳風景をゆっくり眺めながらの食事は至福の幸せ。

 この時期ドイツアルプスの山頂付近にはキバシガラスという、黒い羽に黄色い嘴を持った鳥が飛び回っており、なぜか人を怖がらない。この日も我々のランチを目当てに数匹が寄ってきて、靴の上さらに膝にまで乗ってきておねだりする始末。ハム、チーズが大好物で盛んに食べまくるが、お腹が一杯になるさっと飛んで離れていく。心和む山上のアトラクションといったところ。

 

 

 

             靴の上に乗って、おねだりするキバシガラス

 

2.夜の公園コンサート(7月6日)

 

 ミッテンバルトでも夏の夜、公園でブラスバンドのコンサートが頻繁に開催されている。雨天続きで開催が危ぶまれたが、滞在最終日8時からのコンサートを聴く機会を得た。演奏内容も優れていたが、当日の指揮者の素晴らしいこと。その指揮ぶりは、バイエルンの民族衣装にも映え、動きが華麗で美しく躍動感に溢れ感動もの、終演9時まで飽きさせなかった。

 

 

 

 

 終演後、冷え込みが厳しくなり急いでホテルへ直帰、暖かいバスタブにつかり安堵。

 

                                                                             

        ーインスブルック滞在編(7月7日~11日)ー

 

 ミッテンバルトから鉄道で約1時間、今回の旅の最終滞在地インスブルック。オーストリア女帝マリア・テレジアが愛した高度600mほどの避暑地、チロル地方の中心都市として、また1976年の冬期オリンピックの開催地として知られる。

 周辺の広大な山々の裾野はアルプスのハイジさながらの美しい青々とした牧草地が続いている。今年はヨーロッパを襲った熱波の影響なのか、昼間の気温は32度にも上昇し、避暑地としての涼しさは期待外れといったところ。街の中心マリア・テレジア通りから、雄大な山ハーフェレカーを間近に望む景色も素晴らしい。

 観光にはインスブルックカードが便利。 24/48/72時間カードがあり、その期間中トラム、バスに乗放題、街中すべての博物館や美術館の入場、さらにハーフェレカー山とパッチャーコルフ山へのケーブル・ロープウェイに1回づつ乗れるという優れもの。今回は72時間チケット@72ユーロを購入し滞在を堪能した。

 

         

                        マリア・テレジア通りからハーフェレカー山頂(正面)を望む。

 

1.ハーフェレカー山ハイキング(7月8日)

 街の中心に近い王宮前からケーブルカー、ロープウェイ2回乗り継ぎハーフェレカー山頂直下2100mまで楽々登山。そこからは2344mの山頂を目指してミニハイキング。頂上からの眺望は素晴らしく、北側の眼下にインスブルック市街、南の方向にはイタリア・ドロミテ山脈に続く雄大なパノラマが見渡せる。

 

 

 

     

 

 

 

 

 

   山頂から北側、インスブルック市街         南側イタリア・ドロミテ方面

 

 山頂付近のお花畑に囲まれてのランチとワインは今回も極上の楽しみ。さらにキバシガラスに餌(リンゴ1個を平らげるほどの大好物)を与えながら時を過ごすのも楽しい。

 

2.パッチャーコーフェル山ハイキング(7月9日)

 

 インスブルックからイグルス(標高900m)までバスで移動し、真新しい快適な高速ゴンドラロープウェイで一気に1965mまで空中散歩。そこから、なだらかに続くハイキングロードでパッチャーコルフ山頂(2248m)を目指してひたすら歩く。この日は強烈な太陽が照りつけ暑さ厳しく、高度差300m程にしてはかなり歩きごたえがあった。

 それを癒やしてくれるのが高山植物の花*花。この山はアルペンローズの群落が見事、斜面をピンク色の絨毯で敷き詰めている。山頂からは前日ハーフェレカー山からは望めなかったハルシュタット方面の高山が遠望出来る。オーストリア一番の高山ダッハシュタイン(2995m)にある大氷河が真っ白にまぶしく輝き美しい。昨日に続き、今日も山頂のお花畑に囲まれてランチとワイン、もう止められない至福の時間を過ごした。

 

 

             お花畑でランチ、遠くにダッハシュタイン氷河

 

                                                     

                                                     アルペンローズの群落      

 

                    :追 記:

 

 ドイツ・オーストリアのロープウェイに乗ると犬(大型犬が多い)連れのハイカーを見かける事が多い。日本では見慣れない光景だが、チケットブースを見ると犬同伴の乗車賃が記載されている。2000mを超す高山の山道で犬連れのハイカーに出くわすと心がなごむ。

 また電車や滞在したホテルのレストランでも普通に見られ、犬同伴は珍しくない。

            

                ー日本に帰国ー

 

 7月11日昼インスブルックから空路ウイーンーフランクフルト空港(泊)―羽田と乗り継ぎ関西空港に7月13日夕刻に無事到着。

 長旅の途中、幾度もここでは話しづらいようなトラブルに見舞われたものの、アルプス夏山のハイキング三昧、地元の楽団のコンサート、おいしいドイツ料理とワイン・ビール等を存分に堪能し、思い出深い長旅を終えました。

 

        帰宅後、明後日は楽楽の例会日であることを思い出し

     全く練習していないので大丈夫かなと、不安がこみ上げてきました。

 

 

更新日:2023/09/09