マンドリン・パート K,Iさんのレポート
夜来の雨もすっかり上がり、今日の練習も御影公会堂です。
2023年の桜の開花宣言は3月14日に東京よりスタート。兵庫県の桜の開花のニュースが聞かれるのも間も無くでしょう。マスク着用ルールの緩和など、コロナもだいぶ落ち着き、少しずつ以前の日常に戻って来ているようですが、今後の推移も気になるところです。
S.Ikさん指揮
【1】組曲「山の印象」
今日は、2楽章、3楽章、4楽章の練習をしました。
2楽章「山行く歌」では、演奏の順番を確認してから弾きました。
3楽章「高原の午后」では、Ⓑからの指揮は二つ振り、ギターを聴くようにと。
4楽章「麓をさして」 鈴も入って、軽快な感じがします。
指揮者からは、雰囲気は出来ているから後は練習ですねとの事。
【2】レナータ
強弱の変化を出すようにと、指揮者から指示がありました。
この曲は、2回生(56年前)の定演で弾いた懐かしの曲です。
指揮者も学生時代と同じ、当時のパートチーフもサブも今もご一緒で
私にとっては、半世紀以上経っての青春再びというところです。
【3】神様のカルテ
ピュアなきれいなメロディーです。
辻井伸行さんの育まれた心の目には、豊かなものが映っているのでしょうね。
今日から、盛り上がる三か所にシンバルが入り良い感じになりました。
<お知らせ>
☆懇親会の出欠、参加費徴収の件
☆上期の会費、まだの方はH.Kさんまで。
☆懇親会に、合宿会員のS.Mさん(20回生)、F.Nさん(22回生)が参加されます。
F.Nさんのお友達の22回生の方も、懇親会に参加され、コンサートにも参加希望
だそうです。合宿会員のY.Oさん(39回生)は参加されません。
☆4月1日に、楽楽名簿を配布するので、変更のある方は事務局まで連絡の事。
☆事務局のH.Kさんは4月1日は欠席ですので、M.Kさんが代行されます。
<S.Oさん指導の体操で体をほぐして、しばしの休憩タイム>
S.Imさん指揮
【1】いのちの歌
歌詞の言葉の意味の重さ・深さが、この歳になると一段と心に染みます。
「いのちの歌」は、学校の卒業式で歌われる事も多いようです。
指揮者からは「きれいな音が出る音量で弾いて下さい。メロディーやスラー
が途切れるところは音を切る。16分音符は音を切ってピッキングで」との指示
がありました。
【2】瑠璃色の地球
セロパートが難しいと指揮者が仰いました。
楽譜が当日配布でしたので、耳慣れたメロディー部分はともかく、1stの
ハイポジのところはお手上げでした。次回までに運指を考えておかなければ。
余談ですが、宇宙飛行士だった山崎直子さんに、ミッション期間中毎日、地上
から送られるウェイクアップコール曲は「瑠璃色の地球」だったそうです。
【3】WE ARE THE WORLD
YouTubeで視聴しましたが、肌の色や性別や年代の違う多くのアーティスト達
が、次々と「We are the world~~~♪」と繰り返し力強く歌う様には、強い
メッセージとインパクトが感じられ圧巻でした。
指揮者より「難曲中の難曲だけど挑戦したい。フィナーレのスコアを聴いて
メロディーを頭に入れておいて頂ければ違います。パートだけのも聴けるので
有効利用して下さい。」との事。
先日配信された【楽譜担当から】にも
「ポップスは和洋を問わず、シンコペーションやスイング(3連符)のリズム
が多用されていて高齢者にとってはなかなか譜読みが難しいですね。
複雑なリズムも正確にプレイバックしてくれるので、何度も聴いて覚えたらい
いかと思います。」とありました。
指揮をしながら、「いち、にい、さん、し」と数えて頂いて弾きましたが
悩ましいですね、疲れたけれど次回もやりますよとの事でしたので、心して
フィナーレを聴いて、身体で覚えられるように頑張りましょう。
今日は、時間になったのと疲れたので、毎回弾いている「パリは燃えているか」
は弾かずに (心の中で、ウクライナの事を思い、ロシアの侵略が早く終わる事を
願いながら) 本日の例会はお開きになりました。
皆さま、お疲れ様でした!!
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楽楽の”おあしす”タイム
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ドラ・パート 18回生K.Nさんからの投稿です。
鳴 門 旅 行
久し振りに妻の休日が取れたので旅行することにした。妻が以前全てを見ることが出来なかった”大塚国際美術館”に決定した。目的は”大塚国際美術館”と”鳴門渦潮の観潮”にした。朝のラッシュを避け9時に車で出発、12時に美術館に着いた。
模したもので、この美術館で欧州のほぼ全ての美術館を
巡ることができる。期待に胸を膨らませ最初に目に飛び
込んできたのはミケランジェロの『天地創造』であった。
バチカンのシスティナ大聖堂の天井画を環境空間ごと精密
に再現され、その迫力には圧倒させられた。
展示は環境展示(古代遺跡や礼拝堂等)、系統展示(古代、中世、ルネッサンス、バロック、近代、現代)、テーマ展示(だまし絵、生と死、家族等)に区分されそれぞれ実物大で作られている。教科書などで見た壁画、天井画、名画が実物大で手の直ぐ届く所そして写真を撮れる美術館はないだろう。名画ばかりでそれぞれが感動を呼ぶものでじっくり鑑賞していると閉館が迫り、最後は小走りになった。
印象に残った作品は数えられないが、一つ感動したのはゴッホの”ひまわりの絵だ。ゴッホが描いた”花瓶のひまわり”は7作しかない。その全部が展示されているが、1作はこの世に存在しない。その理由は先の大戦の空襲で芦屋市の実業家所蔵のものが焼失したからだ。唯一”背景が青のひまわり”はここでしか見られないと思う。
比較的高価な入場料だが、その価値はある。
感動に包まれた半日だった。
宿泊は近くの国民宿舎、
節約の為に予約したがチェックインして驚いた。
宿泊客は我々だけだった。更に驚いたことは、
県の助成金で二割引きと一人2000円のクーポン
が貰えた。ラッキーと喜んだ。
翌日は干満の時間に合わせ渦潮観潮船に乗った。料金はクーポンで支払、お釣りも出来た。乗客も少なくゆったりと日本一の渦潮の凄さを初めて目にした。
その後の予定は決めていなかったので、鳴門か淡路の名跡(四国霊場やおのころ神社)かで迷ったが、地図で目にした四国霊場の近くの”ドイツ館”が気になったのでその方面に行くことにした。
まずその近くの”大麻比古神社”を目指す。大鳥居から両脇に並ぶ参道を1㎞程登ると本殿が現れる。大麻比古大神と猿田比古大神を祭神とし、樹齢千年御神木を従える
立派な神社だ。敷地内の奧の鬱蒼とした場所に”ドイツ橋”と”めがね橋”があった。各々全長9m、4mの石橋である。第一次世界大戦のドイツ兵俘虜によって造られたものである。これから行く”ドイツ館”でその詳細が分かるだろう。
車で数分の小高い丘の上にそれはあった。西欧風の優雅な佇まいを持った記念館である。正式には”鳴門市ドイツ館”だ。この記念館は第一次世界大戦で俘虜となったドイツ兵の収容所生活と当時の坂東の人々との交流の様子を記録したものだ。中国の青島で敗れたドイツ兵のうち四国にいた約1000人の俘虜が”坂東俘虜収容所”に集められた。大正時代の約3年間、彼らが過ごした記録だ。
当時の収容所の所長の松江豊寿は陸軍の軍人ですがとても優秀な方でドイツ兵俘虜を人道的に扱い、地元住民との交流も推進した。収容所もドイツ兵に自治を任せて、様々な職種の経験を活かした活動や娯楽等も許可した。牧畜、製菓、西洋野菜の栽培、建築なども行い、その技術も地域の住民に指導した。驚いたことに収容所内の機関紙の発行も黙認していた。
娯楽としてスポーツや音楽でも地域住民との交流を深めていたようだ。驚いたのは交響楽団が3つもあったこと、更に驚いたことは吹奏楽団やマンドリン合奏団も結成されていたことだ。ドイツ人の音楽好きは理解しているが、これほどとは。楽器も全て揃っていたわけでは無く、手造りのものもあったようだ。
ここで日本初のベートーヴェンの第九が全楽章が演奏された。年末恒例の第九の起源である。第九のソプラノは女性がいないので、指揮者が歌ったとのこと、少し微笑ましく思った。この時代敵同士ながら、この様な平和で大らかな付き合いは稀有なことだろう。現代のウクライナ紛争を思うと、音楽好きな国民同士何とかならないかと思ってしまう。
すぐ傍に”賀川豊彦記念館”があり、共通券で見学した。賀川豊彦は鳴門出身で明治から先の大戦後まで社会運動に生涯を捧げた人物だ。クリスチャンとしての信念のもと友愛、互助、平和のため活動し、ノーベル平和賞に何度もノミネートされた偉人だ。情けない話、私は全く知らなかった。神戸に日本で初めての生活協同組合を作ったのも彼とのこと。
最後に四国八十八か所巡りの第一番霊場の霊山寺に寄った。流石に巡拝の一番で参拝用のグッズが多数並べてあった。この機会に巡拝を妻に提案したが、即座に却下された。
この後、ラッシュ時を避けるため、早めに帰路についた。
こんな近場に世界の美術、驚異の自然現象を見、戦争と平和、そして音楽を感じる場所があることを知ったのは、この旅行の収穫だった。おまけに経済的にも。
最後に 我々の様な年寄りの旅行は絶対に平日にすべし。
更新日:2023/03/20
Category: 練習風景