セロ・パートT。Tさんのレポート
今年は、土日が三寒四温のパターンになるのか、今日もまだ降ってはいませんが、
雨予想で少し暖かい。会場の御影公会堂に入ると既にかなりの方がおられ、談笑し、調弦し、練習されていました。
指揮のS.Ikさんは、定刻前から曲順を確認するなど、今日は、たくさんすることがあるようでした。
組曲「山の印象」、「レナータ」、「神様のカルテ」、の順です。
「山の印象」は2楽章から4楽章まで確認し、2楽章山行く歌を中心に練習しました。
秋の演奏会では、この「山の印象」とS,Imさん指揮の「ファンタジア九州」の2曲が演奏曲として決定しており、試し弾きを繰り返し、順次決定する予定だそうです。
「レナータ」も有力のようで、□17は止まって覚えて下さいね、暗譜してください。と、力が入っています。
・前半が終わり、お知らせ
事務局から、合宿会員のS.Mさん、F.Nさん、Y.Sさんが演奏会に参加されることが
報告されました。
代表からは、元会員のK.Iさん、J.Sさんの消息が報告されました。
次は、S.Oさん指導の体操です。
前回まで続いた誕生日スピーチは1周したことを節目に終わり、今日は時間が
たっぷりあると冗談をいいながら、背筋などを伸ばしました。
休憩時間も20分ほどあって、ゆっくりで、和気あいあい、
あちこちで笑い声が聞こえてきます。
後半はS.Imさんの指揮で、「願いの叶う本」、「ファンタジア九州」ですが、
「願いの叶う本」のセロは、三重音があったりしてちょっと難しい。
また、「ファンタジア九州」は、現役のときでもなかった高音のシドが出てきたりして、ドうシてくれるんだという気持ちで。指揮者は、軽妙に休憩の後は九州に行きましょうと言われますが(笑)、九州に着くには練習がいりそうです。
2/2、3/2、2/2、3/2と拍子が変わる所は、リクエストがあって繰り返し練習しました。作曲家の曲想というものを考えさせられます。
最後は、平和を祈って「パリは燃えているか」で終わりましたが、前半、後半を
通じて雑音のない透き通ったマンドリンの転ぶような音色に、聞き惚れていました。
それを奏でている方々は、確かに世間でいう高齢なのに、不思議な気持ちになり、
小椋圭の「シクラメンのかほり」が浮かんできました。
替え歌といってしまったらそれまでですが、
借用して以下のような練習風景となりました。
♫
思い出色した楽々の人ほど懐かしいものはない
記憶の奥の友のようです
ためらいもなくかけた言葉に
うちとけ返す笑顔の君に
時間が頬を染めて帰ってゆきました
真綿色した楽々の人ほどまぶしいものはない
黄金(こがね)の珠が転(まろ)ぶようです
午後の陽照らすマンドリン抱(いだ)けば
淋しささえも置き去りにして
リズムがいつのまにかハモリ始めました
疲れを知らない子供のように
調べが僕らを追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう
黄昏近い楽々の人ほど淋しいものはない
後ろ姿の君のようです
暮れ惑う街の別れ道には
楽々のかほりむなしく揺れて
冬日がそっと帷(とばり)を引いてゆきました
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楽楽の”おあしす”タイム
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セロ・パート20回生Y.Oさんからのレポートです。
(昨年11月末にいただいていた投稿ですが、時季外れの掲載になったことをお詫びします)
“ローネベースサミット”参加レポート
11月23日(水祝)、大阪・天王寺の大阪南YMCAで“ローネベースサミット2022”
という催しがありました。
「マンドローネとコントラバスの特性を知り相互理解を深め、マンドリン合奏の
低音の価値を再確認すること」を目的としたイベントで、2019年に第1回サミットを開催、コロナの影響で3年ぶりに企画されたものです。
“低音”に惚れ込む約40名が、雨模様の中、それぞれにローネ、ベースを抱えて集まりました。学生を含む幅広い年代層で神戸大OB・OGは私を含めて4名。
もちろんKUMCのヴィナッチャローネも入っています。
・ チーム別ディスカッションでは「効果的な奏法」「弓・ピックの使い方」「歌い
方」など、熱っぽく話し合い、例えば「ベースが弓でボーイングする時はローネは
ピッキング、ローネがトレモロの時はベースはピチカートで」といった意見も…。
・ 楽器体験会と称して互いの楽器を試し弾き。
・ 有志アンサンブル演奏は、ローネ・ベース各5本、10人で「カヴァレリア・ルス
ティカーナより間奏曲」を披露。
・ 記念撮影後、会場を変えて交流会へ。
私の楽器は「ジェラ製マンドバス」と「カラーチェ製マンドローネ」です。
そもそもなぜこの会に顔を出すことになったかですが。「マンドバス」は今ではたいへん珍しい楽器で、演奏に耐える形で残っているものはほとんどありません。
神戸大学マンドリンクラブ創部100周年の演奏会の“浜辺の唄”で舞台に乗りましたが、以降私の家の中で寝たきり状態でした。弾いてこそ楽器の命、どこかこのバスを生かしてくれる演奏団体はないものかとマンドリン音楽資料館に問い合わせたところ
同館の横澤館長が飛びついて下さり、氏が指揮を務める「コンコルディア(※)」にぜひとの申し出を受けお譲りすることにしました。
その受け渡しをサミット会場にて、と言うことで、資料館の理事でありマイローネをバリバリ弾くサミットのメンバー加藤さんとお会いすることになった次第です。
会場に持ち込んだ「マンドバス」は人気の的となってみなさんに弾いていただき、彼女(バス)は歓喜の音色を響かせました。私もまた、“マンドリン”の縁で、新しい人たちとのつながりができ喜んでおります。
※「マンドリンオーケストラ・コンコルディア」は、今年設立50周年を迎えました。邦人作曲家の曲目を主に採り上げ、
これまでKUMCのOBも参加している演奏団体です。
更新日:2023/02/24
Category: 練習風景