2019年1月19日 練習風景


ギター・パート T.Mさんのレポート

 

5月3日の本番まで3か月余の時点、「まだ」なのか「もう」なのか微妙なところに差し掛かりましたが、皆さん頑張っていきましょう。

 

13時10分からS氏指揮の第2部の練習開始。

 

 1.ドビュッシーの「小組曲」(鈴木静一編曲)から「小舟にて」と「バレエ」

  (1)指揮者から「小舟にて」のテンポにつき1小節2つ振りの1拍を60にとる

     との確認と指揮をよく見るようにとの注意があって始まったが、今回

     プログラムでは最難物。とにかく合わせにくい、合っているという実感

     ななか持てないというのが正直なところ。

     Gパートはdiv.してタテをキッチリ合わせる工夫をしているがもう少し

     練習が必要でしょう。ほかに課題としては16分音符でfを要求されて

     いるところ(#37,38)が十分出ていないので頑張る必要があります。

 

  (2)「バレエ」については、

     B(Tempo di Valse)の最初の4小節は「ヘミオラ」(3拍子の中に2拍子

     が出現し大きな3拍子を形成)になっているので、そのこ知って弾いた

     方がよいでしょう。ソ→ソ♯→ラの半音進行はそれによって明確に浮き

     てきます。

 

 2.音楽物語「人魚」(鈴木静一作曲)

  (1)全8楽章のこの曲、個人的には緩徐楽章が大事だと思っていますが、最終

     章の「バッカナーレ(酒宴)」はスカッと決めなければならないでしょう

     GパートにはFの音階的パッセージが待ち構えているがよく練習して見事

     にこなしましょう。

  (2)第8楽章の最後#146の処理についてはトリルなのか、そうでないのか統一

     が必要でしょう。(この曲に限らずですが)

  (3)楽章間の「いったん切る」「そのまま行く(アタッカ)」は再度しっかり

     確認させてほしい。

 

 お知らせと休憩をはさんで15時15分からI氏指揮の第1部の練習開始。

 

 1.じょんがら抄(藤掛廣幸作曲)

  (1)「序奏」は2月から練習すると初めて(私には)言及があった。

  (2)さて、この曲は第2部のドビュッシーとは違う種類の難物でしょう。

     一つは速いということ、そしてそのテンポの下で、右のimの交互動作

    (オルタネーション)だけに頼って16分2つ、16分4つ、16分2つと4つが

     連続した音形を弦移動を伴いながら弾き切れるのかということです。

     スラーを交えないでこれらをすべて実弾きでやれるのだったら素晴らしい

     と思うが、はたしてそうできる人がいるのだろうか。速いパッセージの場

     合に16分のところにスラーを適切に交えることはプロでもやることです

     が、スラーも普段練習してないとそんなに簡単ではないのです。実弾きも

     スラー交えも大変なのです。

  (3)作曲者のテンポ指示は4分音符138です。とてものことだと思います。

     指揮者はこれまでかなりゆっくり目から始めて、前回は120で行きたい

     として練習したのですが、やはり“キツイ“という反応だったのでしょう、

     今日は112かなと少しトーンダウンの発言があった上で、今回は「強弱」

     をやるということになり、

              整理し直された強弱設計にしたがって練習した。

  (4)譜面にしたがって、あるいは指揮者の指示にしたがって強弱をみていくと

     き、音程が上がっていくときの自然クレッシェンド、下がっていくときの

     自然ディクレッシェンドを理解しておくことはとても大切なことですが、

     今日は指揮者からもそのコトバが出ていました。

  (5)ラスト#234の和音の処理、トリルするのか、豪快に掻き下ろして響かせ

     るのか統一してほしい。

 

 2.夜桜お七(清水一利編曲)

  (1)#9からの4拍目のウラにアクセントの追加指示があった。

  (2)その他としてはコーダ冒頭のffが弱いかなということくらい。

 

 3.栄光の架橋(遠藤秀安編曲)

  (1)#4のGの入り、和音の上声に重きを置きながらも厚みと音量を響かせ、

     アクセントを付けて豪快に弾きたいところです。

                        重点練習箇所だと思います。

  (2)#31のベースの動き、「ベースが動くときは常にパートソロのつもりで」

     の鉄則どおり左の指使いに十分注意して音価を保ってfで決めましょう。

  

 4.夢をかなえてドラえもん(遠藤秀安編曲)

  (1)個人的には「じょんがら抄」の次にあまりよく出来ていないのではないか

     の象です。指揮者のコトバを使えば聴く側に息抜きしてもらえるような

     レベルに達していないのではないかということです。

  (2)#93から96までが何を弾いているのかほとんど分かりません。

  (3)作曲であれ編曲であれ、勝手に手を入れることは許されませんが、#4、

     27、28、48、71,72各和音とその進行については、いわゆるベースの

     動きは譜面どおり確保した上であとは弾き慣れたコードの押さえに変更

     させていただくことを考えてもいいのではないでしょうか。

     一人一人が単独で上声も中声もベース以外の下声も各動きを出しながら

     コードを弾くことを譜面で要求しているわけですが現実ムリです。

               小難しい押さえ方では明解な発音もできません。

  (4)#103,104はよく練習して決めなければなりません。

                  

                                   以 上

更新日:2019/01/23