2018年3月2日 賀古の里大学訪問演奏レポートその2


指揮者 K.Sさんのレポート                                                             

 

加古川駅9時半の集合であったが、奈良からは道中も長く、最近は人身事故などで

遅れる場合があり、JR加古川に9時頃に到着出来るように、7時前に家を出た。

最終の練習から2週間程経つため不安があり、事前に小節毎の演奏上の留意点をメールで配信し、楽譜への書き込みや確認をお願いした。

殆どの参加者が良く理解して頂いており、効果的に30分のリハーサルを行えた。

 

「こんなんで演歌」と「ポール・モーリア特集」には、種々の速度の曲が集められており、指揮者泣かせである。次の曲に移る前に、次の曲のテンポを考えておかねばならない。今回は、上記曲集に含まれる10曲と、他の演奏曲を合わせて、合計17曲を演奏したことになる。果たして個々のテンポは如何なものであったか?

 

会場は、100人以上の元気なシニアで

埋まり、暖かく我々を迎えてくれた。

 

・幕開けは「フニクリフニクラ」、全員の音が一つに響き、今回の良い演奏を予感させた。Oさんの挨拶後は、時間が押しているとのことで説明を省き、指揮者から曲名を簡単に知らせるだけで、次々に演奏して行った。

 

 

・「こんなんで演歌」は落ち着いた二人のソロで始まり、無難に終えた。

・「青い山脈」と「学生時代」は聴衆に歌ってもらう曲で、若いころを懐かしみながら歌ってくれたように思う。

・次は難曲の「祝典序曲”春”」。練習不足もあり良い演奏は難しいと思っていたが、始まってみると各フレーズの初めの音はピッタリ合い、今までにないベストの出来であった。最後のPiu Mossoの部分から曲が速くなるが、指揮者がAccelを敢えて掛けず、オーケストラの「走り」に任せた。これにより、みんなで揃ってFinishする事ができた。

・「SIBONEY」はボンゴが入るラテンの楽しい曲である。急―緩―急―緩のテンポの変わり目を合わせるのが難しいが、これも上手くいったと思う。

・「ポール・モーリア特集」は、最後の演奏曲。

リハーサルで「白い恋人」へ移る部分と「悲しき天使」への移行部分のテンポや振り方を変更したが、うまく合わせてくれて感謝したい。最後の部分のAccelも速度をオーケストラに委ねた為、上手く収まった。

・アンコールは「賀古の里大学校歌」、Iさんの編曲。全員起立して歌ってくれた。

 

我々の「ふるさと」の演奏をバックに卒業生が退出し、45分間の演奏と行事が無事に終わった。奏者と聴者が、身近に音楽を共有できたことは素晴らしい。しかしこれも、我々が良い演奏を心掛けたからだと思う。

 

今回の依頼演奏に参加して、楽楽・神戸の会員の実力と集中力には驚かされた。

練習ではなかなか音が揃わなかったが、本番では驚くほどにタイミングの良い合奏ができた。本番に強い「楽楽・神戸」と言われてきたが、まさしく、それを証明するような演奏で、皆の本番での集中力の激しさを改めて再認識した。例会の練習でもその集中力を持続してもらいたいものである。それと、p – f の音量の差をよりはっきり演奏できるように。

 

 

更新日:2018/03/10