指揮者S.Iさんのコンサートレポート
コンセプトのもと、同窓のプロマンドリン奏者大西さんと楽楽・神戸で同じジャンルの曲を交互に演奏するという我々ならではの贅沢な“音楽のキャッチボール”を企画しました。
当初はイメージの共有が難しくどうなる事かと心配していましたが、実行委員会から次々と楽しい?アイデアが飛び出し(紙飛行機も飛び出し)一部とは異なった音楽の楽しみを観客の皆様と共に味わえたのではと思います。
始めに“タンゴ・新旧”をテーマに楽楽・神戸は戦前のヒット曲「碧空」大西さんはモダンタンゴの「タンゴ・アン・スカイ」を演奏。ギターソロ曲をマンドリンでそのまま演奏するプロの凄さを実感しました。
続いて“懐かしの映画音楽”をテーマに「日曜はダメよ」と「第三の男」。映画では前者はブズーキ、後者はツィターという民族楽器で演奏された共通点もありました。「第三の男」でギター伴奏をされたY.Iさん、ご苦労様でした。
最後に“テレビドラマの主題歌”をテーマに朝ドラ「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」と大河ドラマ「真田丸」のメインテーマを演奏。
「真田丸メインテーマ」は、ソロ奏者大西さんとの合同練習を含め、他の曲よりも
練習時間が少なく仕上がりに不安がありましたが、ドラ・セロパートの頑張りもあり、楽しいコンチェルトになったと思います。又、編曲者の了解のもとフルート・ベース・パーカッションを原曲のオーケストラ譜より加譜し、演奏により厚みを持たせることが出来ました。ムチの音を表現する打楽器Slap Sticをこの曲のために購入(定価3千円)しましたが、お釣?がくる位の効果が・・・
実行委員会手作りの兜や陣羽織、さらに鉢巻きまでが登場し、会場を盛り上げたのは言うまでもありません。(誰かのチョンボもあり)
演奏会最後の曲として、私達が20年間マンドリン音楽を通じて楽しんでこられたことを感謝し、藤掛廣幸さん作曲「Viva! Mandolin」を選びました。
作曲者は各々のオーケストラが持つ特徴を生かした演奏をして欲しいと常々言われています。私達は作曲者の意図する速さでは弾けませんが、より豊かな表情を付けることによって楽楽・神戸らしい音楽を作ろうと取り組みました。譜面に記載されている強弱記号をより効果的に表現するために、クレッセンドの途中に敢えて一度音量を落としたり、8小節間での強弱、4小節ごとのクレッセンドなどを試みました。
10分間という私達にとって長時間の演奏を、最後まで緊張感を持って取り組めたことを喜びたいと思います。
アンコールにアイドルグループ嵐が歌う「ふるさと」を演奏、恒例の「今日の日はさよなら」を会場の皆様と歌い、楽しかった演奏会を終了しました。
演奏終了後、お客様のお見送りを済ませ「かごの屋」での打ち上げに直行。
プロマンドリニストの大西さんや毎回賛助出演をお願いしているM.Oさんをはじめ ナレーションのE.Kさん、会場受付をお願いした現役生2名も参加。
Y.Sさんの司会、R.Iさんの乾杯の音頭で和やかで賑やかな会が始まりました。
ご苦労をおかけした実行委員会の皆さんへの感謝、両指揮者・両コンマスや初舞台のY.Nさん、S.Oさんの感想等で盛り上がり、美味しい料理とお酒をいただき、盛り上がりっぱなしのままS.Oさんの締めでお開きとなりました。
会場を出ると空はまだ明るく、空を見上げながらあと何回打ち上げが出来るかなーと帰路につきました。
更新日:2017/05/12
Category: 練習風景