2017年4月29日 練習風景


ギターパート T.Mさんのレポート

 

いよいよ5月4日の本番を前に、3日の前日リハーサルを残すのみとなりました。

指揮のお二人と皆さん、今日まで本当にお疲れさまでした。

 

10時10分からS指揮の第1部の練習開始。

 

1.「序曲ニ長調」「初秋の唄」「交響的前奏曲」の演奏順にそれぞれ気になるとこ

さらって1回通し。強弱の幅(ダイナミックレンジ)と打点(どこで音を出すのか)について確認エクササイズが補強的に行われた。

 

2.序曲ニ長調

(1)総じてこの曲の仕上がりについては問題ないのではと思われます。

(2)いわゆる“ため“(メトロノーム的インテンポで突っ込むのではないところ、

したがって必ず指揮をみなければならないポイントとなる、と理解しているが)が入る何箇所かの確認。音楽的になるかどうかのカギの一つなので、各員が徹底して実行したいところです。

(3)最後の小節は要するに曲を“収める“ために、piu mosso で飛ばしてきたものが振りの分割も含めて速度が落ちるわけで、指揮者の身振りと呼吸に合わせてキレイに終わらせたいものです。

(4)あえて言えば、SからTに至るpからffまでの長丁場の盛り上げがさらに強烈に実現できれば言うことなしでしょう。

 

3.初秋の唄

(1)総じてこの曲の仕上がりは私のギターパートの出だしの部分と下記したマンドリンパートの「ふくらまし」のことが十分こなせれば仕上がるのではないでしょうか。

(2)出だしの5小節は2パートに分けたギターだけの世界です。指揮者は淡々と弾くのではなく抑揚を付けることを要求しており、練習に先立って再度パートチーフを通じての徹底指示があり、さらに打点の合わせ方で、予測で音を出すのではなく、タクトが打点を打って跳ねて上がるのを見て弾いてくれとまで補強指示があった。

現状、打点のことも含めキチンと1拍3連のテンポとリズムに乗るまで少し時間がかかっており、本番では最初からスッキリとうまくいくことを祈るばかりです。

(3)AndanteからAllegro non troppoに移る境目について、譜面に忠実にいった

ん切って止めないで次に入るように変更された。

(4)この曲の表現上の重要ポイントの一つが2回あるAllegro non troppo部分のマンドリングループの「ふくらまし」でしょう。指揮者のイメージの下でのクレッシェンドとディクレッシェンドの組み合わせの持っていき方です。工夫の利いた説明で補強がなされていた。

 

4.交響的前奏曲

(1)一言で言って大変な名曲ですが大変難しい(メカニカルだけではなく)曲な

ので、仕上がりについて軽々に感想を言うのは差し控えます。本番後の指揮者の総括を待ちたいと思います。この曲は弾きこなすこと自体が難しいので、強弱と緩急とアーティキュレーション上の各種注意事項に意を払うことが十分でないのです。満足感、充実感は得られないかもしれないが、この年齢でこの曲に挑戦させたもらった喜びをかみしめて本番に臨みたいと思います。

(2)ギターパートに対しては、Eの部分の前半とIの直前のハイポジに上がってい

くところの単音弾きが速くなりがちなことの注意があった。

 

昼食をはさんで12時30分から引き続き第1部の3曲につき、アナウンサー・笠井

んとの合わせ練習が行われた。

 

13時40分からI指揮の第2部に入り、曲の順序に従って笠井さんとの合わせ練習を済ませた。

実行委員側からの報告と3日の要領につき案内があった後に第2部の本格練習となっ

た。(大西プロのソロ曲と大西プロ/泉チーフとの二重奏は除く)

 

 

1.Viva!Mandolin

(1)強弱設計面で、弱から強へ長丁場で効果的に持っていくための、いったん弱

に落とすところを徹底して再確認させられた。

(2)Hの出だしのギターパート、和音、重音の音出しのタイミングが指揮より速

くなりがちなこと注意あり。

 

2.真田丸メインテーマ(大西プロのソロパートを除く)

わがギターパートについては特に問題ないでしょう。

 

3.日曜はダメよ

(1)出だしのハンドクラップがそろってない。こういう小技演出は中途半端が一

番いけない!まだ間に合う。

(2)指揮者からあまり注意がなかったが、ギターのスタッカートが甘いように思

われる。指示どおりシャキっと行きたい。

(3)コンマスからEのギターがメロディーをとる部分の前打音の付いた6箇所、

音価の保持が不十分との指摘があり、注意を要する。

 

4.365日の紙飛行機

ギターのアルペジオについては、もう少しキメ細かく開放弦と押弦して出す音との選択、組み合わせを統一した方がよかったかなという気もするが。

 

5.ふるさと(アンコール)

Eのギターパートのスタッカートにつき、これも指揮者からあまり注意がなかったが譜面の指示どおりやった方がいいでしょう。

 

6.碧空

(1)#75からの劇的な経過句の部分につき、フレーズのまとまりにつき注意喚起

と、効果的クレッシェンドのための、いったん弱に落とすことの徹底指示があった。

(2)この曲、ギターパートには随所にスタッカートの指示があるのだが、特にラス

トの、アルパジオで駆け上がっていく部分はそうするかどうかは音楽的にかなり大事なことのように思えるが、どうでしょうか。

更新日:2017/05/01