ギターパート M.N.さんのレポート
神戸大学マンドリンクラブとそのOB・OGからなる弦友会が主催する創部100周年記念コンサートが8月29日に神戸芸術センターで開催されます。我々楽楽会員もこれに参加することになり、西宮若竹公民館に集まりました。第一部である「浜辺の歌」「ローレライ パラフレーズ」「マンドリンの群」三曲、始めての練習です。このステージの出演者数は総勢59人、1957年入学の9回生から2012年の64回生まで実に55年の年令差、祖父母とその子・孫、三世代の共演となります。そして指揮者とマンドリン・セロ・ギターなど各パートのチーフはこれから末長くこの伝統あるチームを率いてくれると期待する現役生10人が引受けてくれます。
「浜辺の歌」「ローレライ パラフレーズ」は64回生N.M.さんの指揮です。この曲は楽楽のコンサートでも弾いた経験があり、テンポもゆるやかで、来し方の想い出とともに甘いノスタルジーにひたれる、記念コンサートの出だしの曲としてうってつけでしょう。なので、練習でも各パートの息がぴったりと合っていて、本番までの5回の練習も余裕をもってこなせるでしょう。
指揮のN.M.さんはこのようなシニアチームを指揮するのは初めてで、耳が遠いと思っていたので大きい声で叫ばなきゃと大変緊張したそうです。彼のお爺さんは耳がよく聞こえなかったのかも。。。。。けれど実際は皆よく練習されていて、自分に対する暖かい思いが伝わって来て感激したそうです。
「マンドリンの群」の指揮は音響工学専攻の博士課程在学中の60回生R.A.さんです。パッセ―ジの緩急が激しく、現役生ならこなせるフィナーレの速度160~176はちょっと無理かな、これをどこまで持って行けるか、50年あまりの齢の差をはね返してチャレンジして欲しい、今後の練習で適当なテンポを決めたいとのことです。まぁ、孫から老いの現実を突き付けられたひとコマではありましたが、彼にも90才を超えた祖父と65才で定年を迎えた父親がおられるそうで、その点から状況はよく理解されていると思います。
今日は記念コンサートのための最初の練習でした。子供や孫など時代の子たちの言動には色々思うことのある我々世代なので、さて今日の練習はどのような仕儀になるのか、やや心配でしたが、終わって見ればさわやかな気分、西日を受けて西宮駅に向かう足取りも気持軽やかだったのは私だけではないでしょう。
(写真提供 M.N.さん、M.M.さん)
更新日:2015/06/07
Category: 練習風景