2013年1月5日 練習風景


指揮者のK.Fさんのレポートです。

練習風景 & 曲紹介            2013.1.5

今日から《楽楽・神戸》も新年度入り、正月気分冷めや
らぬ5日の初日とは言え、多くの仲間が集まりました。
いよいよ5尽くしの5/5 5th Comcertに向けて舵を切る
ことになります。

午前中にはコンサート曲検討会(選曲委員会)が開かれ、
5th Comcertの選曲もアンコール曲を除き以下の通り決定
しました。

Ⅰ部 1.渚のアデリーヌ
2.城ヶ島の雨
3.藤娘繚乱
4.Yesterday on Bach
5.HEY JUDE
6.Beatles Medley

Ⅱ部 1. フニクリ・フニクラ
2. カタリ・カタリ
3. 五月だった
4. リュートのための古代舞曲とアリアより
Ⅰ.イタリアーナ  Ⅲ.シチリアーナ
5. ポジリポ地方の唄 (ナポリの風景第2楽章)
6. メリアの平原にて
アンコール曲:未定

練習風景の報告はこれ位にして、
私が指揮担当曲についての曲紹介を以下に記しますので
ご一読ください!

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【Heu Jude】
ジョン・レノンの前妻シンシアとの間に生まれた子供は、
ジュリアン・レノンという名前で、その子供は呼ばれるのは、
「Hey Julian」「Hey Jules」「Hey Jude」と変わっていき、
最後には”Hey Jude”という愛称で呼ばれたとか。
ポール・マッカートニーは呼びかける時に、”Hey Jude”といつも
声をかけ、ポールは、5歳のジュリアンに呼びかける歌を作りま
した。そのこともあって”Hey Jude”という題名の歌ができました。

Hey Jude , don’t make it bad
Hey Jude, don’t be afraid

ジョン・レノンと当時の妻・シンシアの破局が決定的にな
った頃、(ジョンと小野洋子さんとがくっ付くのだが)、
悲しんでいたジョンの長男ジュリアン(当5歳)を励ます
ためにポールが作った曲と言われています。

【Beatles Medley】
ビートルズのレコードデビューは1962年、来日が1966
年、そして解散が1970年です。
団塊の世代が一番多感であった時期でもあり、「団塊の
世代」にとってビートルズは、単なるミュージシャンに
とどまらず、時代を象徴するシンボルだったのです。
ビートルズの曲をメドレーにするのは、編曲者にとって
とても辛く大変な作業です。
有名でいい曲が多数あり、あの曲もこの曲も入れたいけ
ど全部入れたら曲が長くなる…、
でも心を鬼にして、後ろ髪を引かれる思いで泣く泣くカ
ットしなければなりませんでした。
その往生際の悪さ(?)と思い入れが、曲の終わりの方
に出てきます。
隠しメロディーを探してみてください。
(編曲者・島崎洋氏による曲紹介より抜粋)

【城が島の雨】
城ヶ島の雨
詩:北原白秋
曲:梁田貞(ヤナダ テイ)

雨はふるふる 城ヶ島の磯に
利休鼠の 雨がふる

雨は真珠か 夜明けの霧か
それともわたしの 忍び泣き

舟はゆくゆく 通り矢のはなを
濡れて帆上げた ぬしの舟

ええ 舟は櫓でやる
櫓は唄でやる
唄は船頭さんの 心意気

雨はふるふる 日はうす曇る
舟はゆくゆく 帆がかすむ

大正2年(1913年)作、日本歌曲集にある日本人なら
どこかで耳にしたことがある名曲でしょう、
城ヶ島は神奈川県、三浦三崎、その沖にある小さな島。
何処かの小さな島の景色を思い浮かべ
心の中で雨を降らせて演奏して下さい。

北原白秋は当時、三浦三崎に住み、
家族と城ヶ島を望みながら暮らしていたとか、
雨の日・晴れ渡った日、
城ヶ島が見せる様々な姿を見てこの作詞をしたのでしょうね。

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【必見】
第17回六甲祭      1966.5.14
私が1年生の時、神戸国際会館で開かれた大学祭のパンフ
レットに、城ケ島の雨(義田耕三編曲)についての曲紹介
があります、
下記に原文通りに記しますので必ず読んで下さい。

「城が島の雨」   梁田貞 作曲  義田耕三 編曲
原曲は北原白秋の美しい詩に梁田貞が日本民謡的な気分
をとり入れて作曲した抒情的な小品でこれを特に我クラ
ブのために、元指揮者本沢俊紀氏の父君義田耕三氏が編
曲されたものです。
力強いIntroductionに続いて、ウイーン風ワルツ、さら
に典型的なワルツ、そして打楽器と低音楽器によってビ
ギンのリズムに導かれ、続いてルンバへと多彩な展開を
みて曲は終わります。
同じ主題のもとでのリズムの変化を存分に楽しんで頂
きたいと思います。

更新日:2013/01/05