2019年5月3日 第8回コンサート・レポートその2


指揮者 K.Sさんのレポート

 

       皆さまお疲れさまです。演奏会を楽しめましたか? 

 弾き終わった時は何とも言えぬ良い気持ちになりましたね。ハプニングがあるのは何時ものこと、それ以上に達成感を味わい、美酒に酔えたのではありませんか? 

皆さまが本番には強いことは、何度も経験し認識していましたが、今回ほど有り難いと思ったことはありません。底力のある楽団を誇りに思います。

 

 

   ドピュッシーの曲に関しましては、皆さまも私も非常に苦労しました。

「小舟にて」では、ギター譜が難しく通常の演奏速度よりもかなり遅くなりました。最初は曲を揺らしていましたが、なかなか合わず、終盤になって速度変化を最小限にして臨みました。それでも合わせるのが難しいままで終わりました。

 でもドビッシーの曲を好きな方にとっては、フランス印象派の曲の片鱗を少しでも楽しんで頂けた事と思います。また、「バレエ」のコーダは最高の出来で演奏出来ましたね。弾き終えて、笑みがこぼれていたのではないでしょうか。

 

 「人魚」は現役の時に指揮した曲で、曲想はすでに固まっており、当初は曲作りも

比較的容易と思っていました。しかし実際に取り組んでみると、難しい面もありました。ソプラノや賛助の方々が来て頂いた時には、そちらに注力することとなり、楽楽アンサンブルの練習不足となりました。

 しかし、本番ではオーケストラが粛々と奏で、ナレーションが栄え、ソプラノやヴィブラフォンが人魚の気持ちを察し、ティンパニーが厚みを付けて、更に照明がムードを盛り上げてくれました。全てが一つになり、イマジネーションの世界へ皆さまを導けたと思います。賛助の方々や皆さまのご協力、実行委員の方々のご尽力などで、楽しく演奏を終えることが出来ました。感謝しています。有難うございました。
 

    2年毎の演奏会の節目を終え、また新たなスタートとなります。

 これからは、高年齢化も考慮し、出来る範囲で無理をせずに、皆が楽しめる合奏を

目指したいと思います。楽しみたい曲があれば、お申し出下さい。

       従前の傾向に関わらず、練習曲に取り上げていきたいと思います。
 

 最後に、私からの二つのお願いがあります。一つは、以前のように打点が合わなくなったことです。指揮棒よりも早く音が出る場合が多くあります。指揮者が演奏に合わせて振ることはありません。必ず皆さまよりも先行しています。指揮棒が振られてから音を出すように心がけて下さい。慌てずにゆとりを持って指揮に続いて下さい。

 

 もう一つは「mfは力を入れずに、リラックスをした時の音量」と定義しています。

     mfに力を加えていくとfになり、力を弱めていくとpになります。
    基本的なことばかりですが、打点と音量のコントロールをするだけで、

   もっともっと楽しい演奏となります。ご協力をよろしくお願い致します。

更新日:2019/05/13